PCB(ポリ塩化ビフェニル)を含む電気工作物や製品は、2027年3月末までに法律に基づいて適切に処理・廃棄する必要があります。期限が迫る中、問い合わせが増加しています。
PCB廃棄物の処理費用は、機器の種類、PCB濃度、設置場所などによって異なり、見積もりが必要です。
特に、低濃度PCB廃棄物の処分には、条件を満たす企業に対して70%、個人に対して95%の費用を軽減する助成金制度があります。
PCB廃棄物の処理は、法律で義務付けられており、違反すると罰則が科されます。早めの対応と適切な処理が重要です。
まずは、持っている電気機器がPCBに汚染されているかどうかを調べる必要があります。
例)トランス(変圧器)・コンデンサー(蓄電器)・リアクトル・変成器・放電コイル・整流器・開閉器・遮断器・サージアブソーバー(避雷器)等
画像引用元:環境省
①電気機器の銘板情報等から製造年を確認します。汚染の可能性がある電気機器の製造時期はこちらです。
②採油可能な機器は採油してPCB濃度を測定します。
助成対象経費
微量のPCBに汚染された可能性のある
変圧器及びコンデンサー類の電気機器の絶縁油の分析費用
助成金の額
試料採取費及び分析費の2分の1(1台あたりの限度額12,500円)
対象機器3台の絶縁油採取及び分析を実施した場合
・高 圧 ト ラ ン ス A 税抜き価格 25,000 円
25,000円×1/2=12,500円
・高圧コンデンサーB 税抜き価格 30,000 円
30,000円×1/2=15,000円
上限が12,500円なので、こちらは12,500円になります。
・リ ア ク ト ル C 税抜き価格 20,500 円
20,500円×1/2=10,250円
A・B・Cを合算します。
12,500+12,500+10,250=35,250円
端数を切り捨てた35,200円が助成金額になります。
※算出例はすべてこちらのPDFから引用しております(公益財団法人 東京都環境公社:東京都微量PCB廃棄物処理支援事業 助成金交付申請の手引き(分析経費)PDF)
調査してPCBが含まれていなかった場合でも分析助成金を受け取ることができるので、安心して専門の業者へご依頼ください。
メーカー出荷時にはPCBが使われていなかった機械でも、長年の使用でオイル交換などが行われた場合、そのオイルにPCBが含まれていた可能性があります。
そのため、現在その機械にPCBが含まれているかどうかを判断することは難しく、このような場合は、助成金の対象となるそうです。
※【分析】助成金交付申請の手引き6ページより引用
こちらのPDFに交付手続きや必要書類などもすべて入っていますので、ぜひご覧ください。
縁油を分析して電気機器等にPCBを含有(PCB濃度0.5mg/kg超)していることがわかった場合、東京都環境局への届出が必要です!助成金申請前に届出を行います。
処分するまで適正に保管する必要があります。保管から処分についてはこちらの記事も参考にどうぞ。
分析してPCBが製品に含まれている場合、適正処理をしなければいけません。
①処分業者 ②収集運搬業者③油抜き取り業者(絶縁油を抜き取る場合)にそれぞれ見積もりを依頼して、話がまとまったら契約を締結します。
助成金がもらえるのは、大きく分けて以下の3つの費用です。
消費税と地方消費税は対象外です。
機器を運ぶ費用については、こういった部分も少し複雑です。
運搬費用についての記事はこちら
引き続き使用するトランス2台から微量PCB絶縁油を抜き取り、合計250リットルの微量PCB油を処理する場合
トランス1 100KVA 油量 150リットル
トランス2 75KVA 油量 100リットル
ドラム缶1本に保管している微量PCB絶縁油200リットルをドラム缶ごと処理する場合
微量PCB絶縁油が封入されたトランス(30kVA)1台を処理する場合
※算出例はすべてこちらのPDFから引用しております(公益財団法人 東京都環境公社:東京都微量PCB廃棄物処理支援事業 助成金交付申請の手引き(処理経費)PDF)
また、助成を受けるには、1回目:運搬および処分前、2回目:処理後と2回申請が必要です。
ここまで見てきただけで、内容がとても複雑で時間がかかる手続きであることがわかります。
PCBの種類、処理業者の技術、PCB機器が保管してある場所、PCB機器の使用状況など様々なことで費用に差ができます。
多くの業者がPCB処分の費用の明示をしておらず、インターネットや電話による見積もりの申し込みが必要になります。
その理由はPCB廃棄物の種類や量、使用・保管状態によってによって処理費用が変わるため、ほぼオーダーメイドになってしまうからです。
実際の例を挙げますと、100万・200万円で処理出来た方もいれば、1000万円かかった方もいます。
なので一概に「PCB処理費用は○○円です」と明言できません。あとで必ずといっていいほど「○○円でできると言ったじゃないか」と言われますし、少なくともそういう気持ちが生じてしまいます。
PCB機器はもちろん、PCBの漏れやにじみを拭き取ったウェスや保護具、治具、汚泥、塗膜くず等も含まれ、意図せずにPCBが混入した変圧器、コンデンサー等の微量PCB混入電気機器も低濃度PCB廃棄物に分類されるため、費用がかさむことが考えられます。
また、技術がある業者に依頼した場合、PCB廃棄物を適切に分別したり、分離したりすることが可能です。つまり、それは処理委託する重量を減らし、費用を圧縮することができるので費用を抑えることもできるということです。
また、PCB廃棄物を完全に処理するまでに、やらなくてはいけない手続きや書類作成などの作業は多く複雑です。たくさんの経験がある業者へ依頼することをおすすめします。
手続きなどの時間がない場合や、実際に自分のケースだといくらかかるか知りたいようでしたら、ぜひ、弊社にご相談ください。
政府が定めている処理期限ギリギリになってから動き始めるより、まずは一度お見積を取ってみて、その時のために備えてみてはいかがでしょうか?お見積は無料で引き受けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
東京で20年以上の豊富な実績!お客様の課題を解決
LINEやメールで簡単な見積もりを出すこともできます。行政へ提出している書類やPCB機器などの写真を添付してください。
営業時間:平日 9:00 - 18:00
<トランス類に分類されるもの>
高圧トランス
低圧トランス
リアクトル
計器用変成器
放電コイル
整流器 など
<コンデンサ類に分類されるもの>
高圧コンデンサ
低圧コンデンサ
サージアブソーバー など
<PCB油類に分類されるもの>
トランス類・コンデンサ類から抜き取った「PCBの含まれる油のこと」です。
<安定器や汚染物に分類されるもの>
安定器
小型電気機器
感圧複写紙
PCBをふき取った布(ウエス)
PCBを含む泥 など
学校や公共施設で使われている蛍光灯にPCBが含まれている
PCBが含まれている蛍光灯を今もまだ、何もわからずに使っている場所が日本にはまだあるようです。ちょっと古い照明器具を使っている場合は、一度確認してみることをオススメします。
万が一、PCB油に触れたりすると、思いもしない人体被害が発生します。PCBの被害で有名なのは”カネミ油症事件”ですが、当サイトにもある個人の方からご相談がありました。
次の4点の場合は各都道府県へ届け出が必要です。
書類の様式や記入方法については、環境省のPCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出というページに掲載されています。また、同じページに記入例も掲載されているため、参考にしましょう。
他には、JESCOの各都道府県市等の処理計画というページに、都道府県ごとのPCB廃棄物処理概要の掲載されているページに飛ぶことのできるリストがあります。ご自身の管理する建物がある都道府県はどういった方針なのか調べるときに役立ちます。
低濃度PCB廃棄物の処理期限はいつ?
2027(令和9年)年3月31日です。
低濃度PCB廃棄物を保管している事業者は、この期限までにPCB廃棄物の処分をしなくてはなりません。
PCB廃棄物に関する罰則などはある?
「30万円~1000万円までの罰金刑など、厳しい罰則があります」
PCB廃棄物を含んだ廃棄物の処理全般にかかわる法律があり、それを破った際の罰則が規定されています。
具体的には4つあります。
規則 |
罰則 |
---|---|
1. 廃棄物を不当な手段で処分したとき |
5年以下の懲役 |
2. 廃棄物の処分を、収集運搬や許可を受けていない業者に委託したとき |
5年以下の懲役 |
3. 産業廃棄物管理票(マニフェスト)に嘘の記載をしたとき |
6ヶ月以下の懲役 |
4. 特別管理産業廃棄物の管理責任者を立てなかったとき | 30万円以下の罰金 |
専門家のアドバイスを受けることで、スムーズに申請を進めることができます。
リジェンヌでは、お客様が補助金制度の対象となるかどうかを精査し、申請手続きまでサポートいたします。最適な処理方法を選ぶことで、補助金を受けられる可能性を高め、処理費用を大幅に削減できます。
一般的なPCB処理の業者が焼却処理であるのに対し、リジェンヌでは焼却でない洗浄処理を行っております。
洗浄方式では鉄・銅などの金属類は希少な資源にリサイクルされますが、焼却方式では全て800~1,200℃ほどの高熱で焼却するため金属類の資源価値が失われてしまいます。
環境への影響を最小限に抑えるための適切な処理方法を選択し、実施することができます。また、分別・分離を行うため、コストを抑えることも可能です。
PCB処理には令和9年3月31日までという期限があるため、期限間際に処理を行うと、費用が大幅に上昇する可能性があります。
関連記事:低濃度pcbの処理期限が過ぎたらどうなる?リスクまとめ
また、ドライバー不足や燃料費高騰により、PCB廃棄物の輸送コストが上昇。結果、処分費用も高騰し、企業の負担が増えることも予想されます。
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