東京都のPCB助成制度を活用して、処理費用を大幅に削減する方法

東京都のPCB助成金の情報


低濃度PCBに汚染された廃棄物は、令和9年(2027年)3月31日までに、保管している事業者の責任で適切に処理する必要があります。


この期限を過ぎて改善命令に従わなかった場合、「3年以下の懲役」または「1000万円以下の罰金」などの厳しい罰則が科せられる可能性があります。


こうした適正処理を加速させるため、国(環境省)では令和7年(2025年)4月より、中小企業や個人事業主の方々を対象とした「低濃度PCB廃棄物の処理費用助成制度」を開始しています。


これに合わせ、東京都の助成制度(東京都微量PCB廃棄物処理支援事業)も令和7年6月に改定されました(令和8年4月1日改定情報あり)。


東京都は国の助成金と東京都の助成金を併用できるのが大きなメリットと言えます


そのため、他県にくらべて自己負担額を最小限に抑えることが可能になっています。東京都で低濃度PCBの処分をお考えの方のための、廃棄物関連の情報をまとめました。





関東で20年以上の実績を持つ専門家が、調査・提案・お見積もりを無料で実施。お客様に最適なプランをご提案します。


処分期限直前は業者の混雑や費用の高騰も予想されるため、余裕を持ったスケジュールでの対応をおすすめします。


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東京都におけるPCB廃棄物の状況と取り組み

東京都のPCBの最新情報はこちら



東京都内(八王子市を除く)でPCB製品を使用している事業者、またはPCB廃棄物を保管している事業者は、東京都への届出が必要です。届出は原則として郵送での提出と記載されています。



東京都PCB助成制度まとめ

令和7年4月1日から、国の低濃度PCB廃棄物の処理費等に係る助成制度がはじまりました。東京都は国の助成金と、都の助成金の2つを利用することが可能です。


助成金活用のの手順は、1.国の申請、2.都の申請、3.業者との3ステップであることを示す図


東京都で利用できる国の助成金の内容


項目 内容
対象廃棄物 PCB濃度 0.5〜5,000 mg/kg の低濃度PCB廃棄物
受付期間 令和8年度(2026年度)も継続受付中(先着順)
※予算額に達した時点で、期間内であっても受付が停止されます
助成内容【分析費】 助成対象経費の2分の1の額。なお、1検体あたり10,000 円を限度額とする。
助成内容【処理費(収集・運搬)】 低濃度PCB 汚染廃電気機器192,500 円/台・小型機器・その他(ドラム缶)75,000 円/缶・小型機器・その他(ペール缶)73,500 円/缶
助成内容【処理費(漏えい防止措置】 50,000 円/台・式
助成内容【処分費】 標準処分単価の2分の1。例:廃電気機器 1,000円/kg 等
主な制限 経費の上限設定がある(例:分析は1検体10,000円など)
対象者 中小企業、個人事業主、個人等

詳細はこちらの公益財団法人産業廃棄物処理事業振興財団の公式サイトをご覧ください。


「東京都微量PCB廃棄物処理支援事業」の改正|令和8年4月1日施行


令和8年4月1日付の要綱改正により、令和8年度も引き続き申請を受け付けることが決まりました。


項目 内容
改定日 令和8年4月1日
助成率

国助成利用時: 国の助成金を受けた後の残額の2分の1を都が補助(国+都の併用が可能)
国制度不使用時: 従来どおり経費の2分の1

【重要】最終申請期限(必着)

分析費: 令和9年(2027年)1月29日まで
処理経費: 令和9年(2027年)3月31日まで

実績報告期限(必着)

分析費: 令和9年4月30日まで
処理経費: 令和9年12月28日まで

申請の順序 国助成→都助成。両方申請する場合は手順に注意

詳細はこちらの改定資料PDFをご覧ください。


手続きなどの時間がない場合や、実際に自分のケースだといくらかかるか知りたいようでしたら、ぜひ、弊社にご相談ください。


政府が定めている処理期限ギリギリになってから動き始めるより、まずは一度お見積を取ってみて、その時のために備えてみてはいかがでしょうか?お見積は無料で引き受けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

助成金の算出例①分析費助成

助成金


まずは、持っている電気機器がPCBに汚染されているかどうかを調べる必要があります。


PCB分析で助成対象となる電気機器はこちら


例)トランス(変圧器)・コンデンサー(蓄電器)・リアクトル・変成器・放電コイル・整流器・開閉器・遮断器・サージアブソーバー(避雷器)等


①電気機器の銘板情報等から製造年を確認します。汚染の可能性がある電気機器の製造時期はこちらです。

  • 絶縁油の交換が可能な変圧器等:平成5年(1993年)以前
  • 絶縁油封じ切りのコンデンサー:平成2年(1990年)以前

②採油可能な機器は採油してPCB濃度を測定します。


【分析費】の助成概要


助成対象経費


微量のPCBに汚染された可能性のある
変圧器及びコンデンサー類の電気機器の絶縁油の分析費用


助成金の額
①都のみに助成の申請をする者 
1 台あたり助成対象経費の2分の1(限度額:1台あたり12,500円)


②都以外に国等が実施する同種の補助金の交付を受けた者
1 台あたりの助成対象経費からその補助金の額を控除した額の 2 分の 1


※国の分析費用の限度額は1検体あたり10,000円です。そこからさらに都の助成金も利用できるということになります。詳しい情報はこちら>>


助成金の算出例


対象機器3台の絶縁油採取及び分析を実施した場合
  • 高 圧 ト ラ ン ス A 税抜き価格 38,000円
  • 高圧コンデンサーB 税抜き価格 30,000円
  • リ ア ク ト ル C 税抜き価格 8,500円


① 都のみに助成申請をする者


(STEP1)1台ごとの税抜き価格に助成率を乗じます。
A 38,000円×1/2=19,000円
B 30,000円×1/2=15,000円
C 8,500円×1/2= 4,200円


(STEP2)1台ごとの金額が上限の12,500円以上となった場合は12,500円とします。
A12,500円、B12,500円、C4,200円


(STEP3)合算します。
12,500+12,500+ 4,200=29,200円


(STEP4)端数を切り捨てた29,200円が助成金額になります


② 都以外に国等が実施する同種の補助金の交付を受けた者


(STEP1)1 台ごとの税抜価格から、国等の同種の補助金の補助額を控除する。
A 38,000 円-10,000 円=28,000 円
B 30,000 円-10,000 円=20,000 円
C 8,500 円- 4,200 円= 4,300 円


(STEP2)STEP1 の金額に助成額を乗じます。
A 28,000円×1/2=14,000円
B 20,000円×1/2=10,000円
C 4,300円×1/2= 2,150円


(STEP3)1台ごとの金額が上限の12,500円以上となった場合は12,500円とします。
A12,500円、B 10,000円、C 2,150円


(STEP4)合算します。
12,500+10,000+2,150=24,650円


(STEP5)端数を切り捨てた24,600円が助成金額になります。



※算出例はすべてこちらのPDFから引用しております(公益財団法人 東京都環境公社:東京都微量PCB廃棄物処理支援事業 助成金交付申請の手引き(分析経費)PDF


都のみに申請
合計費用 76,500円
助成金額合計 29,200円
自己負担額 47,300円


国+都に申請
合計費用 76,500円
助成金額合計 24,600円(都) + 24,200円(国) = 48,800円
自己負担額 27,700円


国+都に申請した方が自己負担が19,600円も少なくなるという事がわかります


調査してPCBが含まれていなかった場合でも分析助成金を受け取ることができるので、安心して専門の業者へご依頼ください。


メーカー出荷時にはPCBが使われていなかった機械でも、長年の使用でオイル交換などが行われた場合、そのオイルにPCBが含まれていた可能性があります。


そのため、現在その機械にPCBが含まれているかどうかを判断することは難しく、このような場合は、助成金の対象となるそうです。


PCB分析の流れ


PCB流れ
※【分析】助成金交付申請の手引き2ページより引用


こちらのPDFに交付手続きや必要書類などもすべて入っていますので、ぜひご覧ください。


縁油を分析して電気機器等にPCBを含有(PCB濃度0.5mg/kg超)していることがわかった場合、東京都環境局への届出が必要です!助成金申請前に届出を行います。


処分するまで適正に保管する必要があります。保管から処分についてはこちらの記事も参考にどうぞ。

助成金の算出例②処分費助成

分析してPCBが製品に含まれている場合、適正処理をしなければいけません。


①処分業者 ②収集運搬業者③油抜き取り業者(絶縁油を抜き取る場合)にそれぞれ見積もりを依頼して、話がまとまったら契約を締結します。


【処理経費】の助成概要


助成対象経費


微量PCB含有が確認された絶縁油・容器・電気機器の処理(運搬・処分)費用


助成金の額


①都のみに助成の申請をする者
助成対象経費の合計額の2分の1


②国等が実施する同種の補助金の交付を受けた者
助成対象経費の合計額から、当該補助金の額を控除した額の2分の1


※国の助成金は対象経費の2分の1の額です。国の助成金を受けた残りの額からさらに2分の1 となります。


収集・運搬(積込み・積下しを含む)
※低濃度PCB廃棄物が2以上ある場合は、その種類ごとの額を合計した額を助成限度額とする。

種類 限度額
低濃度PCB 汚染廃電気機器 192,500 円/台
小型機器・その他(ドラム缶) 75,000 円/缶
小型機器・その他(ペール缶) 73,500 円/缶


漏えい防止措置

※漏えい防止措置が必要な低濃度PCB廃棄物が2以上ある場合は、そのそれぞれに対し助成限度額を適用するものとする。


限度額 50,000 円/台・式


処分に要する経費
下記標準処分単価からの算出額と申請者が申請してきた額のいずれか低い方を助成対象経費とします。

低濃度 PCB 廃棄物の種類 標準処分単価
低濃度 PCB 含有電気機器 1,000(円/㎏)
低濃度 PCB 含有廃油 200(円/㎏)
その他汚染物 900(円/㎏)


詳しい情報はこちら>>


助成金がもらえるのは、大きく分けて以下の3つの費用です。


  1. PCBの油を抜く費用
    電気機器の中に入っているPCBの油を抜くための費用です。
  2. 機器を運ぶ費用
    PCBが入っていた機器を処分場に運ぶための費用です。ただし、機器を最初にトラックに乗せる費用や、途中で一度別の場所に置く費用などは含まれません。
  3. 機器を処分する費用
    PCBが入っていた機器を安全に処分するための費用です。


消費税と地方消費税は対象外です。


機器を運ぶ費用については、こういった部分も少し複雑です。


運搬費用についての記事はこちら


助成額の算出例①


引き続き使用するトランス2台から微量PCB絶縁油を抜き取り、合計250リットルの微量PCB油を処理する場合


トランス1 100KVA 油量 150リットル
トランス2 75KVA 油量 100リットル


助成額の算出例①


助成金の算出例②


ドラム缶1本に保管している微量PCB絶縁油200リットルをドラム缶ごと処理する場合


① 都のみに助成申請をする者


(STEP1)
収集運搬経費100,000+処分経費150,000=250,000


(STEP2)助成額✕1/2
合計250,000✕1/2=125,000


(STEP3)125,000円が助成金額になります


② 都以外に国等が実施する同種の補助金の交付を受けた者


(STEP1)
収集運搬経費100,000+処分経費150,000=250,000


(STEP2)助成額✕1/2【国の助成金】
合計250,000✕1/2=125,000


(STEP3)助成額✕1/2【都の助成金】
合計125,000✕1/2=62,500


(STEP4)62,500円が助成金額になります


助成金の算出例③


微量PCB絶縁油が封入されたトランス(30kVA)1台を処理する場合


① 都のみに助成申請をする者


(STEP1)
収集運搬経費200,000+処分経費350,000=550,000


(STEP2)助成額✕1/2
合計550,000✕1/2=275,000


(STEP3)助成額が限度額を超過しているため、助成額は(c)×1/2の275,000円ではなく、限度額である250,000円となる


② 都以外に国等が実施する同種の補助金の交付を受けた者


(STEP1)
収集運搬経費200,000+処分経費350,000=550,000


(STEP2)助成額✕1/2【国の助成金】
合計550,000✕1/2=275,000


(STEP3)助成額✕1/2【都の助成金】
合計275,000✕1/2=137,500


(STEP4)137,500円が助成金額になります


※算出例はすべてこちらのPDFから引用しております(公益財団法人 東京都環境公社:東京都微量PCB廃棄物処理支援事業 助成金交付申請の手引き(処理経費)PDF


「国の助成金」と「都の助成金」を両方セットで使うのが圧倒的にお得です。面倒に思えるかもしれませんが、手続きさえしっかりすれば、数万円単位で節約できます。


しかし、助成を受けるには、国の助成金を受けた後に「1回目:運搬および処分前」、「2回目:処理後」と2回申請が必要です。


ここまで見てきただけで、内容がとても複雑で時間がかかる手続きであることがわかります。

PCB処理費用の違いについて

PCB廃棄物処理にかかる費用の差は何が原因でしょうか?

PCBの種類、処理業者の技術、PCB機器が保管してある場所、PCB機器の使用状況など様々なことで費用に差ができます。


多くの業者がPCB処分の費用の明示をしておらず、インターネットや電話による見積もりの申し込みが必要になります。


その理由はPCB廃棄物の種類や量、使用・保管状態によってによって処理費用が変わるため、ほぼオーダーメイドになってしまうからです。


実際の例を挙げますと、100万・200万円で処理出来た方もいれば、1000万円かかった方もいます。


なので一概に「PCB処理費用は○○円です」と明言できません。あとで必ずといっていいほど「○○円でできると言ったじゃないか」と言われますし、少なくともそういう気持ちが生じてしまいます。


PCBの種類や処理業者の技術によっても費用に差が出る


PCB機器はもちろん、PCBの漏れやにじみを拭き取ったウェスや保護具、治具、汚泥、塗膜くず等も含まれ、意図せずにPCBが混入した変圧器、コンデンサー等の微量PCB混入電気機器も低濃度PCB廃棄物に分類されるため、費用がかさむことが考えられます。


また、技術がある業者に依頼した場合、PCB廃棄物を適切に分別したり、分離したりすることが可能です。つまり、それは処理委託する重量を減らし、費用を圧縮することができるので費用を抑えることもできるということです。


また、PCB廃棄物を完全に処理するまでに、やらなくてはいけない手続きや書類作成などの作業は多く複雑です。たくさんの経験がある業者へ依頼することをおすすめします。


手続きなどの時間がない場合や、実際に自分のケースだといくらかかるか知りたいようでしたら、ぜひ、弊社にご相談ください。


政府が定めている処理期限ギリギリになってから動き始めるより、まずは一度お見積を取ってみて、その時のために備えてみてはいかがでしょうか?お見積は無料で引き受けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

関東で20年以上の豊富な実績!お客様の課題を解決

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LINEやメールで簡単な見積もりを出すこともできます。行政へ提出している書類やPCB機器などの写真を添付してください。


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